東京展はないんですか?
京都・北白川 旧梅棹忠夫邸 ロンドクレアントでの知図展の最中、市川さんのもとには「東京での展示はないのか」ひっきりなしに連絡がきていたらしい。市川さんには候補となる場所がいくつかあったらしく「原尻さん、東京に戻ったらすぐにロケハンしませんか。あてがいくつかあるので、すぐに連絡とってみます」と話されていた。
しかし、話は予想以上に早く動く。京都展が終わった2日後、僕らは候補地にいた。市川さんが「ちきゅうの学校」を行うにあたって、パンフレットをデザインしてくれた小林未央さんが自身のアトリエを貸してくれるというのだ。そこは立川の石田倉庫アトリエだった。ここは「アーティストたちのトキワ荘」と呼ばれ、村上隆さん、中村政人さんなど著名なアーティストも、ここを利用し、世界へ羽ばたいて行った、いわば「聖地」である。
石田倉庫アトリエ NO5
さらに朗報が続いた。未央さんのアトリエの奥にあるスペースが空いていたのだが、未央さんのおかげで、そのスペースを思いっきり使っていいことになった。そこでロンドクレアントのレイアウト図を石田倉庫用に編集してみたのがだ、これが思いのほかピッタリと当てはまった。
前日、東京のジェネレーターたちが準備の応援に来てくれ、設置もすぐにできて準備万端である。
時間ができたので、帰りに近くにある諏訪神社にお参りに行った。ここの諏訪神社に行く途中、富士山が綺麗に見えた。
それで石田倉庫の住所を見ると「富士見町」とある。地名には必ず意味がある。諏訪神社の境内にも浅間神社があった。
そこでみんなでお参りして、東京巡回展の成功を祈った。
東京巡回展も大盛況
東京巡回展では、ある程度人数が揃った段階で、ガイドツアーを行った。知図展の知図は膨大なので、どういう意図で、どのように見ればいいのかを解説しながら、より理解が深まるようにした。2日間の開催で総勢155名が参加してくれた。京都展示会が220名の参加だったから、375名が知図の世界に浸ってくれたことになる。
知図師を増やすエンパワーメント活動へ
さて、来年は全国に広げていこうと考えている。それも巡回展ではなく、日本全国に点在するジェネレーターたちが主催する面白がり屋の文化祭として、だ。粘菌の増殖運動のように広がって行くのだ。参加してくれた皆さんは是非「知図師」になっていただき、一緒に日本の学びをたのしくエンパワーメントしていく仲間になってほしい。