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試行錯誤を面白がるのがジェネ仲間

· ジェネレーターいらっしゃい

11月24日(水)ジェネレーターいらっしゃい 面白がり屋お母さんコミュニティでともに成長するジェネレーターのあり方のレポートです。

今回のゲストは、お母さんジェネレーターのお二人。幼児教室で教えていた経験を持ち、今は、お母さんどうしが学びあいながら成長する場を提供するコミュニティを運営している諸岡仁美さん(ひとちゃん)と、教育・教材づくりに関わる大手企業で働いた後、わが子の子育てを機に親と子がともに学び、遊べる場づくりに目覚めた松木ゆう子さん(いわねえ)です。

ひとちゃんのユニークなところは、戦略的にお母さんのあり方が自ずと変わってゆく状況をつくりだしているところです。そのために子どもに何をやらせるべきか、他の子より遅れをとったらどうするか、と不安・心配に満ちているお母さんにまず寄り添うことからスタートします。親だったらだれでも子どもに知識やスキルを教えたいと思いがち。でもそれが思うようにいかないので悩んでいる。だったらその悩む気持ちを解消するためにどうするかをともに考えるのです。

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子どもにやらせようとばかりしている自分。子どもの好きを大事にしたいと思いながらできない自分。これからの世の中を見据えて大らかに構えないといけないと頭でわかっていても、これまでのやり方も大事にしないとうちの子だけ大変な思いをすることになるのではと悩み、揺れ動く。いらいらして落ち着かない。

しかし、この定まらない「状態」こそあたりまえのことであり、いたずらに自己批判せず、また逆に仕方がないとあきらめることなく歩んでゆくしかない。そのために必要なのはともに学び、成長できる仲間。うまくいったことではなく、うまくいかないことをさらけだしながら、それを「笑い」に変え、面白がる仲間。そんな仲間と出会えるのがひとちゃんのつくったコミュニティなのです。

つらいときもあるが、面白いときもある。今の状態をちょっと俯瞰して客観視してみよう。見方や見る位置を変えてみたら「ああ、そういうこともあるかもね」と面白く思えてくる。

「急いでいかないといけないのに、うずくまって砂をいじって手を汚して、これから出かけるのになんてことしてくれるのよ」

とイラッとくる出来事を、

「へえ、砂粒って場所によって手触り違うんだ。こりゃああちこち触ってみたくなるよね」

と観察することで面白がる気持ちに変わってしまう。自分の思いを押しつけて、都合のよいようにとらえるのではなく、なにが起きているのかただ「観察」する。子どもの「好き」って幅広いし、「好き」からどんどんいろんなことが派生してくるんだなあと、子どもの思考の流れにただ乗ってゆく。そんな「観察」のスタンスこそ、ジェネレーターのあり方であり、ひとちゃんはそれをお母さんコミュニティの学びあいでの中心においているのです。

※ アーカイブ動画を見ると、このプレゼンのために実践をふりかえる中でひとちゃんが気づいた「お母さんの心の成長モデル」の「3段階図」を知ることができます。必見!

いわねえは、二人のまだ小さいお子さんの子育て真っ只中。子育て「絶賛試行錯誤中」だと言います。恵まれない子たちの教育プロジェクトにも関わったいわねえは、だからこそ、わが子ではなく、他の子に目を向けてしまうこと。その結果、自分の企画するイベントにわが子が参加できないことへの違和感を抱きました。

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大人の学びの機会には、子連れは難しい。子育てのための遊びの場と学びをどう両立するか?真摯に考えれば考えるほど、その解決は難しいなと途方にくれるときもあったそうです。ひとちゃんも、虚弱体質で生まれたわが子をどう育てるか、さらには三人の男の子を育てる怒涛の日々を送る中で、どうこの状況を乗り切るかを考えざるを得なかったと言います。

困った。つらい。わからない。

そんな状況は人生において不可避。先行きが見えないけれど、なんとなくこうかな?と思ったことをとりあえずやってみて、なりゆきから何かをつかんでゆく。このジェネレーターのマインドセットが、二人にとっては希望の光になりました。

子どもの「好き」とともにもうひとつとても重要な大人の「隙き」の大事さに目覚めたのです。自分がすべて抱えない、仕切らない。失敗は発見。そのために起きていることを素直に見つめ、地道にあれこれやってみることを厭わない。それを楽しみながらできる「仲間」をつくろう。

いわねえは、今、こうした仲間とともに「きのこのこのこキャンプ」という大人と子どもがともに面白がる場を始めることにしました。「隙」のない場は息苦しい。ゆるいからこそ目の前のちょっとした豊かさ、面白さに気づける。ほっとできる場が生まれつつあります。

ジェネレーターいらっしゃいは、プロセスを愛でる場。成果や、成功事例を披露する場ではありません。今、進行中のたくらみを、生煮えの状態でさらけだし、こうかもしれないけれど、ここはわからないと素直に打ち明けられる場。その結果、私も手伝いたいと仲間が現れたり、よし、私も始めようと新たなたくらみが生まれたりします。

「ママの心が満たされ、今の子どもをありのまま観察すると、面白がりやの道がひらかれる」

面白がろうと力まなくていい。相手に乗っかり、相手に支えられ、でも自分が面白いと思ったことは明るく引き受ける。そんな関わり合い方がひとちゃんの締めの言葉に凝縮されていました。

今回のジェネレーターらしさを体現した2人の語りは、見る人に「私もやってみよう」という気持ちをジェネレートするのは間違いありません。

ぜひぜひ動画全編をご視聴ください!

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