みんなこんにちは。おっちゃんだよ。今日も一緒に、家の近くをぶらついてみよう。遠くに行かなくても、すごいこと見つけなくても、面白探しはいつでも、どこでもできる。今日も #Feel度Walk で #歩き愛で推理 の旅に出発だ!
向かいの家の石壁、あちこちの住宅と道路の境目、いつも歩く石階段の崖。いたるところにこの花が咲いている。誰もが目にしたことがあるだろう。
この花、とてもかわいらしい。そのままブーケになりそうだ。薄いピンクと白の色あいも美しい。早速、頭が推理モードに入る。この花、ヒメジョオンに似ているけれど、ちょっと洗練された感じで、野生っぽくない。園芸植物としてどこかの庭に植えられたものが繁殖力が強くて、あちこちに飛び散って、野草化したのではないだろうか。
今日もいつも通りの #しらべルール。
何かがみつかったら、すぐに調べず、じっくり推理、妄想をめぐらせよう!
「この花の名前なんだっけ……ググってみるか、花の名前を教えてくれるスマホアプリを使ってみるか……へえ、◯◯っていうんだ!」
というようなことは無用!
花の名前を調べて、知って終わりではつまらない。歩きながらあれこれ妄想推理するのを楽しむのが #歩き愛で推理 である。
まず働かせるのは、立ち止まって #みつめルーペ。すぐに気づいたのは、
みんなの顔がよく見えるな!
ということ。多人数で集合写真を撮るとき、カメラマンに「顔隠れてますよ!」と注意されることがある。けれども、この花たちは何も言われなくても各自が顔を見せている。それぞれの花が重ならず、絶妙の配置で並んでいて美しい。
並び方の絶妙さは、色の配置にも現れている。薄いピンクと白の花の散らばり具合がいい。薄いピンクと白それぞれの花の数を #くらべルーペ に含まれている #かぞえモード で数えてみよう。
白……44 薄いピンク……34。白組の勝ち!比率としては白4:薄ピンク3。この色の配合が美しく見せるポイントかもしれないと推理してしまう。
次に #いじルーペ を使って、からまるように咲いている花の茎を手で優しくかきわけて、構造を探る。
すると……
違う色の花が、同じ茎から分かれて咲いているではないか。フシギだ!
こうなると #いじルーペ に #くらべルーペ で他の茎を探りたくなる。
すると……
今度はどちらも白じゃないか。
じゃあ、どちらもピンクはあるか #いじルーペ で探さないわけにはいかなくなる。
やはりあった。
いったいどうして同じ茎からいろいろな色の花が咲くのだろうか……せっかくならこの花に「なりきって」推理してみよう。
「私のこと気にかけてくれてありがとう。実は私たちだんだん色が変化してゆくんだ。もともと色違いで生まれたんじゃないんだよ」
そんな花の声が聞こえてきた。はたしてどうなんだろう。知りたくなってきた。
ということで #つづけルール でねらいをつけた花を毎日観察することにした。白い花がだんだんピンクになるのか。ピンクの花が白くなるのか。追い続ける。
5月19日(火)から観察スタート。三日後の5月22日(金)にはどうなっただろうか。
#くらべルーペ で確かめると、色に変化は見られないようだ。ともに白い花についても同様だ。
どうも数日で変化が起こるものではないらしい。このまま観察を続けるとして、再び #いじルーペ で他のヒントはないか探ってみる。
すると、まだ開花していないつぼみがみつかった。
花びらとなってゆく部分が真っ白だ。つぼみを片っ端から調べてみたが、ピンク色のものはなかった。これで最初は白い花として咲くという推理がかなり有力になった。
もう少し成長したつぼみもやはり白。やがて手前の花のように真っ白に花開くのだろうか。
もうひとつ気になったことがあった。花びらの角度だ。#くらべルーペ でくらべてみると、白い花は、ほぼ平らに開ききっているのに対し、ピンクの花の方は上に反り始めている。
真横からの #くらべルーペ で眺めれば、さらにはっきりする。明らかにピンクの方が反りかえり、冠のようになっている。
ここまでくると、かなりはっきりした推理が頭に浮かぶ。まず、白い花として咲く。花びらは完全に平らになるまで広がったあと、次第にすぼんで上に反りかえってゆく。と同時に花びらもピンクに色づいてゆく。
はたしてこの推理通りに展開するかどうかは #つづけルール での日々の観察で明らかになるだろう。いったいどのくらいの日にちがかかるのか。楽しみだ。
そんなことを考えながら家に向かっていると、別の場所で咲いていた仲間の姿をみつけた。白い花びらが少し反り始めている感じ。さらによく #みつめルーペ を働かせると、一部分、ほんのわずかだけピンク色に変わりつつあるのを発見。この花が明日以降、どう変化してゆくかにも要注目だ。
と同時に、もうひとつ重大なナゾに気づいた。もし開花してからの時間経過で色が変わるのだったら、最初は「白一色」で、やがて「ピンク一色」となり、最初に #かぞえルーペ で確かめたように、白とピンクが4:3の比率にばらけるように咲くのは難しいのではないか。もし色合いがバラバラになるように咲くには、時間差をつけて開花しないといけない。また、開花したまま枯れないで散らない状態を長期間保たないと、二色ともに咲く期間が生じない。
まだこの花の名前すら知りません。でも、その前にこんなに面白いナゾが生まれてしまいました。 #歩き愛で推理 して妄想する楽しみはまだまだ続きます。